17世紀のアムステルダムとレンブラント

17世紀のアムステルダムとレンブラント

レンブラントの生きた17世紀のアムステルダムは、スペインからの独立戦争後、東インド会社(オランダ)の本拠地として隆盛を極めた。港町アムステルダムには、世界のさまざまな冨が集まり、世界で最も裕福な都市と呼ばれていた時期である。時代は中産階級の台頭を促したが、それは肖像画の需要が増えることでもあり、画家レンブラントの隆盛を支えた。サスキアとの結婚や豪邸の購入など、まさに順風満帆の時期を迎える。しかし、大きな人生の転換点が訪れる。大作『夜警』が描かれ、愛するサスキアを失った1642年を境に彼の人生は凋落の一途をたどる。まるで舞台の照明が消され、一気に暗転するかのように劇的だ。17世紀半ばには、英蘭戦争の影響によりオランダ経済も翳り始め、レンブラントはついに破産する。さまざまな災難に見舞われながらも、彼の画業はそれらの苦渋を糧とするかのように円熟を増してゆく。

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