ウダイプール旅行ガイド
グジャラート州との境に近い静かな古都ウダイプル。16世紀、ムガル帝国の攻撃を受けてチットールガルを追われたメーワールの王ウダイ・スィンは、山間の谷間に都を移した。王は川をせきとめ、ピチョーラー湖やファテー・サガール湖などの人造湖を築き、貴重な水の確保に努めた。 今もウダイプルがもつ静けさと潤いは、これらの湖なしにはあり得ないだろう。乾ききった地方ではいっそう、豊かな水はその魅力を増す。水は緑をもたらし、美しい風景をつくりだすばかりでなく、人々の心も柔らかくする。「湖の町」ウダイプルは、その別名にふさわしい美しさとやすらぎのある所だ。 ウダイプルには、もうひとつの別名がある。「ハート・オブ・メーワール」。ラージプートたちは、誇らしげにそう言う。ウダイプルの王が、マハーラーナー(武王)と呼ばれるのに気が付いただろうか。ムガル帝国や大英帝国の版図内での地方王に過ぎなかったほかのマハーラージャ(藩王)と異なり、ウダイプルの王はインド共和国発足まで、その独立を守り通した。マハーラーナーと称するのは、独自の力と文化をもつ証しなのだ。
地球の歩き方からのオススメ情報
ウダイプールの天気
インドの最新記事
- 新着
- ニュース&レポート
- 特派員ブログ
- 旅の口コミ
- 海外安全情報