ケベック旅行ガイド
ケベック州の州都ケベック・シティ。ケベックはインディアンの言葉で「狭い水路」を意味するとおり、セント・ローレンス川が幅を狭める地点に位置している。北米唯一の城塞都市であり、石畳の細い道や石造りの建物が連なる旧市街は、「ケベック・シティ歴史地区」としてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。 街の歴史は、1608年、フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランが、木造の砦をこの地に築いたことに始まる。以来、北米のフランス植民地、ヌーヴェル・フランスの要衝として、毛皮交易と布教を軸に発展を遂げた。しかし、その後勃発した英仏の七年戦争が植民地にも飛び火し、1759年にケベック・シティのアブラハム平原でフランス軍がイギリス軍に敗れると、ヌーヴェル・フランスは終焉を迎える。その結果、イギリスはケベックを獲得するが、人口の9割以上を占めるフランス系住民の文化や伝統までも支配することはできなかった。連邦の成立とともに州都となったケベック・シティは、やがてフランス系住民による自治拡大の動きが活発化するなかで、その中核として独自の道を模索していくことになる。 ケベック州の車のナンバープレートにも刻まれている「Je me Souviens(私は忘れない)」これはケベコワ(ケベック人)が好んで口にするモットー。フランスの文化や伝統が刻まれた美しい街並みを、思いおもいに散策するのがケベック・シティ観光の楽しみ方だ。
地球の歩き方からのオススメ情報
ケベックの天気
カナダの最新記事
- 新着
- ニュース&レポート
- 特派員ブログ
- 旅の口コミ
- 海外安全情報