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サントノレ通りに面して建つ教会。歴史は古く、1653年、ルイ14世がまだ14歳だったとき、自ら教会の礎石を置いたという。建築家ル・メルシエが設計を担当するが、間もなく彼の死と資金難により、工事は中断。1706年、宝くじ販売によって資金ができてから再開された。財務官ローの寄付によって、屋根まで完成したのは1719年のこと。教会の奥行きは126mもあり、ノートルダム大聖堂に匹敵するほどの規模を誇る。内部では、豪華な装飾の施されたクーポール(丸天井)のある聖母マリアの祭室が見もの。ジュール・アルドゥアン・マンサールの作。正面の入口は、イエズス会様式に仕上げられたもの。18世紀、革命以前はパリで最もしゃれた教会だったという。そのせいか、ここに埋葬されることを望んだ著名人も多く、劇作家コルネイユ、ヴェルサイユの庭園を造園したル・ノートル、『百科全書』を著した文学者ディドロなどが眠っている。