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チュイルリー公園からパレ・ガルニエに向かう途中にある、パリでも有数の美しさを誇るこの広場は、ルイ14世のために造られた。設計者のアルドゥアン・マンサールは、中央に王の騎馬像を据え、周囲には見事に調和の取れた建物を配した。王の騎馬像は革命時になくなり、ナポレオンはその跡にオステルリッツにおける三帝会戦の勝利を記念し、柱を建てた。柱に使われた青銅は、対戦国のひとつプロシア軍から奪った戦利品の大砲をつぶしたもの。頂上には、シーザーの姿でローマの方向を睨むナポレオン像がある。この柱は、パリコミューン下、文化大臣となった画家クールベの主唱で、倒されたこともある。その豪華な雰囲気にふさわしく、「ブシュロン」、「モーブッサン」、「ヴァン・クリーフ&アーペル」など、老舗高級宝飾店が軒を連ねている。12番地はショパン最後の家(現在は宝石店「ショーメ」→P.230)、13番地は司法省、15番地は第2次世界大戦時のパリ解放の際、ヘミングウェイが駆けつけて泊まり、カンボン通り側にはココ・シャネルが常客として住んでいた世界最高級のホテル「リッツ・パリ」(→P.361)だ。ダイアナ元英国皇太子妃が最後の食事を取ったホテルでもある。