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かつて王宮として使われていたレイアール・マジョール宮殿の一部が、カタルーニャ人彫刻家フレデリク・マレーの膨大なコレクションを展示する美術館となっている。コレクションはすべて、マレー自身がスペインおよびヨーロッパを何年もかけて集めて回ったもので、彫刻と宗教美術の大きくふたつのセクションに分けられる。彫刻のセクションは美術館の中心をなす貴重なもので、スペイン彫刻の全貌を知ることができる。特に、紀元前5〜1世紀のイベリア半島の奉納彫刻は必見。宗教美術は17の部屋に分類されており、「信仰の部屋」では12〜17世紀の祭壇に関するさまざまな品がところ狭しと並べられている。また豪華な宝飾品や服飾品に囲まれた「女性の部屋」、たばこやパイプなど喫煙に関するものを集めた「喫煙者の部屋」などもある。