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15世紀末に建てられたゴシック様式の貴族の館が博物館となっている。1931年に修復工事をしようと建物の土台を掘り起こしたところ、ローマ時代の城壁が発見された。そこで1943年に歴史博物館として、そのまま保存されるにいたった。見どころは何といっても、地下1階に今も横たわるローマ時代の市壁、および街の跡だ。ローマ時代と中世15世紀の壁との継ぎ目、公衆浴場やそこから続く小さな水路まで残っているのには驚きだ。この浴場は、温水、ぬるま湯、冷水と好みで選べるようになっていたというから、ローマ人の生活もなかなか快適だったのかもしれない。また、ワインやオイルを製造していた蔵の跡と道具類も、当時の生活が感じられて興味深い。このほか、王宮内にあるアガタ礼拝堂Capilla de SantaÀgataや、コロンブスがカトリック両王に謁見したティネルの間Saló del Tinellなども見学できる。