キーワードで検索
13世紀半ばに建設が始まった旧王立造船所が、博物館として使われている。地中海貿易最盛期の14、15世紀はさぞかし繁盛していたに違いない。しかし、新大陸発見後は地中海に代わり大西洋が航海の舞台となったため、結局17世紀には閉鎖の運命をたどった。博物館として一般公開が始まったのは1941年。ここでは、造船の世界と、海に生きた男たちのロマンティシズムを味わえる。館内はテーマ別に9つに分けられている。最初の部屋には、古代ギリシア、ローマの壺、いかりが展示されている。また中世の航海時代に使われていた世界地図や羅針盤のコレクションは、コロンブスの旅路へと導いてくれそうだ。迫力ある戦艦から商船、素朴な漁船まで、さまざまな模型が展示されているのもおもしろい。そしてここの一番の見ものが、1571年のレパントの海戦を勝利に導いたレアール号の原寸大レプリカだ。