ランブラス通り

更新日
2023年1月13日
公開日
2022年8月30日
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バルセロナのヘソともいえるカタルーニャ広場から、港のコロンブスの塔に向かって延びているランブラス通り。バルセロナに来たら誰でも一度は通る、旧市街の目抜き通りだ。 「ランブラ」とは、水の流れを意味するアラビア語の「ラムラ」に由来する。その名が示すとおり、昔ここには小川が流れ、町の西の境界線であった。川の東岸に沿って市壁が築かれ、現在サン・ジュセップ市場があるあたりには13世紀初め頃から肉類の市が開かれていた。ランブラス通りが現在のような姿になったのは、散歩道として整備された19世紀中頃のこと。劇場やカフェ、商店などが建てられ、当時のブルジョアたちは思いおもいに着飾って通りを闊歩したという。 ランブラス通りは、寄り道しながらぶらぶら歩くのが楽しい。カタルーニャ広場から歩き始めると、すぐ右側にカナレタスの泉がある。19世紀末に造られたもので、ここの水を飲むと再びバルセロナに戻って来られるという伝説があり、また地元のサッカーチーム、バルサが優勝するとファンが集まってお祝いする場所としても知られる。 サン・ジュセップ市場を過ぎると、ちょうど地下鉄リセウ駅のあたりがランブラス通りの中間地点。歩道にはミロがデザインしたカラフルなモザイクが敷き詰められている。さらにリセウ劇場を右側に見ながら進み、細い通りを西側に入るとガウディが設計したグエル邸、東側に入るとヤシの木が茂るレイアール広場がある。ランブラス通りの南端に建つコロンブスの塔まで、カタルーニャ広場からのんびり歩いて20分ほど。名物の本屋や花屋をのぞいたり、カフェのテーブルに腰をかけて道行く人々を眺めるのも楽しい。休日には露店や大道芸人が集まってきて、ますますにぎやかだ。

写真

  • 花屋と本屋はランブラス通りの名物
  • カナレタスの泉は、バルセロナ版トレビの泉
  • 夏はプラタナスが涼しい木陰をつくる
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