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150年以上の歴史をもつ由緒ある市場が、8年間の再生プロジェクトを経て、見事に生まれ変わった。再生案を市に提出し、その設計を自ら手がけたのは「現代のガウディ」と呼ばれたエンリク・ミラーレス。残念ながら2000年に若くして亡くなったが、彼のパートナーであるベネディッタ・タグリアブレが遺志を継ぎ、2005年に完成させた。
もとの建物を生かした市場は、木組みのアーチや柱で構成され、内部には工事中に見つかった遺跡も保存されている。なかでも圧巻なのが、30万枚ものセラミックタイルが張られた巨大な屋根。波打つような曲線と、野菜や果物をモチーフにしたカラフルな色彩が、市場の躍動感を表現している。規模は小さめだが、地元客が多く落ち着いて買い物ができる。おしゃれなレストラン「クイナス・サンタ・カタリーナ」も併設。