サンタ・テレサ学院

更新日
2023年1月24日
公開日
2022年9月4日
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女性のカトリック教育を目的とする、サンタ・テレサ会の本部。前任の建築家が2階の床まで建設したところで、ガウディに引き継がれた。既存の建設部を生かし、低予算で建設するという制約内で造られたため、安価な材料のれんが造りを継承しつつも、ガウディは前任者がネオ・ロマネスクで計画したものをムデハル様式に置き換えた。 平らな壁面にグリッド状の区画を設け、長方形の枠内に開口部を造る手法は、ムデハル様式に由来している。また、パラボラアーチだけで造られた2階廊下は、とても幻想的だ。装飾性に乏しい作品だが、装飾はすべてシンボルとして扱われ、イエスの略字JHSやサンタ・テレサの頭文字ST、修道院の紋章、サンタ・テレサのシンボルである博士帽(内戦で破壊された)などが繰り返し使われている。

写真

  • ガウディ建築のシンボルとなる四本腕の十字架は、この建築で初めて登場
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