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オルフェオ・カタラン合唱協会の本拠地として、1908年に完成。装飾美を追究したモンタネールの最高傑作とされ、モデルニスモ建築のなかで最も美しいといわれる。赤れんが造りの建物正面は、カラフルなモザイクタイルやカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの彫刻で飾られ、その奇抜な装飾には思わず足が止まってしまう。 1階ロビーやその奥に続く小ホールもすばらしいが、何といっても圧巻は2階の大ホール。天井を覆い尽くすタイルと彫刻、そしてその中央に迫り出すステンドグラスのシャンデリア。過剰といえるほどの装飾だが、窓のステンドグラスをとおして入ってくる淡い光がホール全体を包み、音楽の殿堂にふさわしい優雅な空間を生み出している。