キーワードで検索
パリの下水道の歴史は古く、19世紀、ナポレオン3世の時代に遡る。オスマン知事による大々的な都市計画によって、パリが近代都市として形づくられた時代だ。下水道もその一環として改造され、セーヌ川が汚染されないように、巨大なネットワークが市内に巡らされた。パリの下水は、支管を流れ、いったん集められて浄化された後、セーヌ川に排出される。下水道博物館では、リュテティア(→P.60)から現代までの下水道の歴史を学ぶことができる。ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』で主人公ジャン・バルジャンが逃げたパリの下水道の世界を体験してみよう。