フォーロム・デ・アール

更新日
2023年1月25日
公開日
2022年10月23日
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「レ・アール」という地区名は、1969年までここに中央市場(レ・アール)があったことに由来する。1100年頃からこの界隈に市が立ち始め、フィリップ・オーギュスト王が1183年にここを常設市場としてから、パリ市民の台所として発展してきた。エミール・ゾラの小説『パリの胃袋』では、19世紀当時の中央市場の喧騒と活気が見事に描かれている。1969年、中央市場はパリの南7kmの所にあるランジスに移転した。その後、レ・アール地区は再開発によって大きく生まれ変わり、地下4階までの巨大ショッピングセンター「フォーロム・デ・アール」ができて以来、周辺一帯は若者が集まる繁華街に様変わりした。2016年には2度目の再開発プロジェクトにより、ショッピングセンター(→P.349)や映画館の入った複合施設「ラ・カノペ」として生まれ変わった。

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