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ベルベル城よりさらに南西へ、パルマ市郊外の海を見下ろす高台に、画家ジョアン・ミロが晩年を過ごしたアトリエがある。このアトリエに隣接して、ミロ美術館が1992年にオープンした。 コレクションは基本的に、ミロが亡くなったときアトリエに残されていた作品で構成されている。ほとんどは1960〜70年代にマヨルカで制作されたもので、絵画、版画、リトグラフ、スケッチ、水彩画、彫刻など。その一部が展示されているが、いかにもミロらしい子供のらくがきのようなスケッチなどもあって楽しい。 幼少時代から母の故郷マヨルカで休暇を過ごしていたミロにとって、マヨルカの自然は深く心に刻まれていたに違いない。美術館のテラスから見るパルマの真っ青な海と空は、まるでミロの作品のように明るく澄みわたっている。