キーワードで検索
パリで最も美しい公園のひとつ。面積は25ha。もともとはマリー・ド・メディシス(ルイ13世の母)の居城、リュクサンブール宮の庭園であった。
大きな泉を中心にした幾何学的なフランス式庭園と、西南部の木々を自然のままに配置したイギリス式庭園からなる。どの季節に訪れても、四季折々の自然の美しさを楽しめる公園だ。春はマロニエの木に白い花が咲き、夏は日光浴をする人たちでいっぱいになる。秋になると、すばらしい紅葉が目にまぶしく、枯葉をカサカサと踏む音も心地よい。冬には葉の落ちた木々の合間から、たくさんの彫像が顔を出す。
この公園にある彫像は、19世紀の王ルイ・フィリップの頃からその数が増え始め、今では60体を超える。かつてのフランスの王妃、王女たち(マリー・ド・メディシスなど)の像は、大泉水の周りのテラス上に置かれている。このほか、著名な芸術家たち(ジョルジュ・サンド、ボードレール、ヴェルレーヌなど)、ギリシアやローマの神々の像、自由の女神像もある。
イタリアからフランス王室に嫁いできたマリー・ド・メディシスが、故郷を懐かしんで建てさせた宮殿。フィレンツェのメディチ家の城、ピッティ宮を模している。現在はフランス国会上院として使われている。また、建物の一部がリュクサンブール美術館となっている。
フランス人なら誰でも知っている人形劇の主人公がいる。それがギニョルguignol。リュクサンブール公園にはこのギニョルが大活躍する人形劇専門の小さな劇場がある。