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タワーという名がついているけれど、実際は56階と59階にテラスをもつビル。1969年、かねてからプランが練られていたモンパルナス再開発プロジェクトの一環として、もと駅のあった場所に建設が開始された。4人の建築家が設計に当たり、1972年に完成、210mの高さを誇る。
このビルの建つモンパルナスは、かつてモディリアニなど、エコール・ド・パリの画家たち、そして文人たちがたまり場にしていたカルチェ。そんな憧れをもってやってきてみると、パリの古い町並みとはおよそ似合わない無機的なビルがそびえていて、少々失望するかもしれないが、ここの上からの眺めは最高だ。
ビル内はほとんどオフィスとして使われているが、56階の展望デッキと屋上テラスは一般に開放されている。56階へはエレベーターがわずか38秒で運んでくれる。56階からは階段で屋上へ。屋上テラスからは、天気がよければ40km先までの視界が開け、パリの全貌を望むことができる。特にすばらしいのは、夕刻から夜にかけて。エッフェル塔の向こうに夕日が沈んで、空が暗くなってくると、ぽつりぽつりと町の灯がともり、さまざまなモニュメントがライトアップに浮かび始める。毎正時のエッフェル塔のシャンパンフラッシュに合わせて訪れるのがおすすめ。
56階のレストラン「 ル・シエル・ド・パリ」を利用する場合はレストラン専用のエレベーターで無料で昇れる。食 事は要予約だが、朝食とティータイムは予約なしでもOK。夜はパリの夜景を見ながらロマンティックなディナーが楽しめる。