キーワードで検索
パリ天文台は1667年の夏至の日に計画され、1672年に完成。2017年には創設350年を迎えた。医者クロード・ペローによる設計で、防火と保磁性のため、木・鉄材は使わずに造られたという。現役のものとしては世界で最古の天文台だ。建物の四辺は、東西南北の正四方位に一致し、南正面はパリの緯度(北緯48度50分11秒)を示す。ここから北にオプセルヴァトワール大通りAv. de l'Observatoireが延び、リュクサンブール宮、さらにサクレ・クール聖堂を望む眺めは見事だ。この一直線上にパリを南北に結ぶ基準子午線(東経2度20分17秒)が通っている。パリ天文台の建物の前にはフランスの天文学者ウルバン・ジャン・ジョゼフ・ル・ヴェリエUrbain Jean Joseph Le Verrierの像が立っている。彼は海王星の位置を計算によって予測し、海王星の発見に貢献した。パリ天文台の台長も務めた。