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サクレ・クール聖堂の西側に建つ小さな教会。修道院創設の一環として教会が建設されたのは12世紀。パリに現存する教会建築としては最も長い歴史をもつもののひとつで、中世には多くの巡礼者たちを迎えた。フランス革命時に破壊されたが20世紀初頭に再建。ゴシック建築様式の内部は、パリきっての観光地の中心にあることを忘れてしまうほど静かで、サクレ・クール前の喧騒に疲れた旅人の心を癒やしてくれる。画家ユトリロの葬儀はここで行われ、オランジュリー美術館(→P.205)には彼が描いたこの教会の絵がある。