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パリの西にある約850haの広さをもつすばらしい森。カシワをはじめとして、マロニエ、大カエデ、アカシアの木々が美しい。森の中には数多くの湖や池、滝、手入れの行き届いた庭園、スポーツ施設、競馬場などがあり、パリ市民の憩いの場所となっている。昔はカシワの木ばかりだったので、ルーヴル(カシワ)の森と呼ばれ、パリに居城を構えた王族にとっては最も近場で格好の狩猟地だった。
14世紀頃からブーローニュと呼ばれるようになったが、当時は盗賊や密猟者が出入りしており、物騒な所だった。一般市民が安心して散歩できるようになったのは、長いパリの歴史から見れば、つい最近のこと。ナポレオン3世の治世(1852〜1870)には、パリを大改造したオスマン男爵によって、森は公園へと根本的に造り替えられた。
あまりにも広大で、多目的機能をもった公園だから、1日ではすべてを回りきれない。自分の好みに合った場所に焦点を絞って訪れよう。