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凱旋門から歩いて15分ほどの高級住宅街にある美しい公園。自由思想の高揚が見られた18世紀後半、オルレアン公(後のルイ・フィリップ2世)の命で造られた。依頼を受けたカルモンテルは、自由奔放なオルレアン公の要求に応えるべく、劇作家、画家としての才能をフルに発揮。古代エジプト、ローマ、中世、そして18世紀にいたる、あらゆる時代への賛美を込め、異国情緒も加えた庭園を生み出した。中国風寺院、中世の廃墟、オランダの風車、滝の流れるイギリス風洞窟などなど。その多くは失われてしまったが、小さなピラミッド、古代ローマの海戦場を模した楕円の池(ノーマシーNaumachie)、そこに影を落とすコリント式柱廊のいくつかに、18世紀当時の姿がしのばれる。