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フランス人なら誰でも知っている人形劇の主人公がいる。それがギニョルguignol。リュクサンブール公園にはこのギニョルが大活躍する人形劇専門の小さな劇場がある。切符を買って中に入ると、かわいらしいエプロンのおばさんが「子供は前の席に座って。大人は後ろね」とテキパキと席を振り分けてくれる。劇が始まる前から子供たちは興奮気味だ。幕が上がり、人形が飛び出すと「ギニョル!ギニョル!」の大合唱が始まる。『長靴をはいた猫』『ピノキオ』などおなじみの童話のなかにギニョルが入り込んだ設定なので、フランス語がわからなくても十分楽しめるだろう。テープに録音されたセリフと音楽に合わせて人形を動かしているのだが、ギニョルと子供の掛け合いの息もぴったり。人形劇の不思議な雰囲気を一度味わってみては?