マルモッタン・モネ美術館

更新日
2022年9月15日
公開日
2022年9月15日
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高級住宅地として名高い16区パッシーの先、ブーローニュの森に近い閑静な地区にある。美術史家ポール・マルモッタンの邸宅が、そのまま美術館になったものだ。マルモッタン夫妻によって集められたナポレオン時代の調度品や絵画のコレクションに加えて、後年、数々の印象派の作品が寄贈され、現在の形となった。とりわけ、モネの息子ミッシェルが遺贈した父親の作品群のおかげで、印象派ファンにとって見逃せない美術館となっている。

何といっても圧巻なのが、モネの展示室。印象派の曙を告げる『印象、日の出Impression, Soleil levant』(1872)をはじめ、『ルーアンの大聖堂Cathédrale de Rouen. Effet de soleil. Fin de journée』(1892)や『雪の中の列車Le train dans la neige. La locomotive 』(1875)、そして、ジヴェルニーの庭で描かれた『睡蓮』や『太鼓橋』の連作など、初期から晩年までのモネの最も重要なコレクションが所蔵されている。モネを愛する人は必ず訪れたい美術館だ。

その他、ルノワール、シスレー、シニャックなどの作品があるほか、印象派随一の女性画家として近年再評価が著しいベルト・モリゾの作品を80点も所蔵している。

写真

  • モネの絵画技法の変遷が手に取るようにわかるⓒYvesForestier
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