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エッフェル塔を間近に望むセーヌのほとりに建つ美術館。1937年の万国博開催時に建てられた「パレ・ド・トーキョー」の東棟を利用している。少数精鋭の魅力的なコレクションで知られる近・現代美術館となっており、キュビスム、フォーヴィスム、エコール・ド・パリの作品が展示されているほか、ユニークな企画展を行っている。
常設作品のなかでも必見はラウル・デュフィRaoul Dufyの『電気の妖精La Fée Electricité』。高さ10m、幅60mの巨大な作品で、250枚のパネルが壁を埋め尽くしている。1937年のパリ万国博の際、電気館の装飾画として描かれ、電気が誕生するまでの壮大な歴史を鮮やかな色彩で表現している。キュリー夫妻や発明家エジソンといった偉人たちも登場し、科学者たちへのオマージュともなっている。
ほかに、マティスの『ダンスLa Danse』、エッフェル塔をモチーフにした連作で有名なソニア&ロベール・ドローネーの『リズムRythmes n°1』も観ておきたい。