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銀行家であったアンドレと、妻であり画家であったジャックマールの収集した美術品が、ルイ16世様式と第2帝政様式を採り入れた豪華極まりない彼らの邸宅に展示されている。おもに18世紀のフランス美術と、イタリアルネッサンスの美術を所蔵しているが、このすばらしい作品群が、決して大げさでなくさらっと陳列されているところに品のよさを感じる。
ルーベンスや、フラゴナール、ボッティチェリなどの絵画をはじめ、陶器、ティエポロのフレスコ画、ゴブラン織りのタピストリー、贅を尽くした調度品、さらに温室などといったスペースもあり、ふたりのプライベートルームまでも公開されている。驚くことに、ふたりが美術品を収集するために充てた年間の資金は、ルーヴル美術館のそれをはるかに上回るという。
夫婦のダイニングルームは、ティールームとなっている。タピストリーに囲まれ、ブルジョワの生活を想像しながら、幸せなひとときを過ごしたいものだ。
ル・カフェ・ジャックマール・アンドレ
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