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エルネスト・コニャックは、屋台商人から身を起こし、デパート「ラ・サマリテーヌ」(2005年閉店※)を創設した人物。彼とその妻ルイーズ・ジェが収集し市に寄贈したコレクションを展示するのがこの美術館。もとはパレ・ガルニエ近くにあったが、マレ地区の瀟洒な邸宅ドノン館(1575年建造)に移された。所蔵品は、すべて18世紀のヨーロッパ美術。当時の貴族の暮らしぶりをしのばせる優美なインテリアに囲まれ、パステル画の巨匠モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの作品や、ブーシェ、フラゴナールなど、フランス・ロココを代表する画家たちのきらりと光る小品が並ぶ。ヴェネツィア景観画の第一人者、アントニオ・カナレットの作品も見逃せない。