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マンハッタンの空高くそそり立つ、エンパイア・ステート・ビル。その高さは381m(塔の上までは443.2m)。シカゴのウィリス・タワー(442m)などに追い越されてしまったものの、長い間、世界一の高さを誇っていた。大恐慌のさなかに着工され、わずか約13ヵ月後の1931年4月に完成したこのビルは、完成直後は入居者もなく「エンプティ(からっぽの)・ステート・ビル」と陰口をたたかれた。だが同時に、天高くそびえるビルは不況にあえぐ人々の明日への希望でもあった。工事に使われた鉄骨は約6万トン。あまりの高さゆえ、当時は安全性について懸念されたが、いまだにヒビ割れひとつ目につかない。1986年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。
チケットを持っていても、持っていなくても、まずは2階でセキュリティチェック。基本的にバックパックなど大きな荷物の持ち込みは禁止。身軽で行きたい。
(チケットを持っていない場合)2階のチケット売り場で入場券を買う。102階に行く場合やオーディオガイド(無料)を希望する場合も事前に購入が必要。
チケット売り場は混雑するため、公式サイトで事前購入がおすすめ。またシティ・パスがあれば、スムーズに展望台へ行ける。
事前チケット予約:公式サイト
その後、エクスプレスエレベーターで約1分、80階へ直行。ここで第2エレベーターに乗り換え。86階の展望台へ。
晴れた日にはオープンデッキに出て眺望を楽しんだり、双眼鏡で街のクローズアップを眺められる。かなり風が強いので、かぶり物は飛ばされないように注意を。冬は要防寒。
86階で追加料金($20。現金、カード12345)を支払って、102階まで昇ることもできる。
2019年全面改装し、床から天井までガラス窓の美しい展望台となった。
エンパイア・ステート・ビル・ラン・アップ(Empire State Building Run-Up)はエンパイア・ステート・ビルの1階ロビーから86階の展望デッキまで1576段を駆け上がるという変わったレース。2022年で45周年を迎えた。毎年5月に開催。
ニューヨークの夜を彩る、エンパイア・ステート・ビルのイルミネーション。ビルに初めて照明がともったのは1932年の11月。フランクリン・D・ルーズベルトが大統領に当選した日、最上階にサーチライトが照らされた。これが事実上、最初のイルミネーションだ。カラーのイルミネーションが初めて現れたのは1976年。アメリカ独立200年を祝い、赤・白・青の3色で、ビルは鮮やかにライトアップされた。
翌1977年には新しい照明システムが設置され、より豊かな色彩で祝うことができるようになる。以降、クリスマスには赤・緑、独立記念日には星条旗の色を使用した赤・白・青など、さまざまなカラーパターンを展開することに。
2012年に21世紀の改装作業の一環として、1200個のLED照明を設置。この新しいコンピューターシステムにより、1600万色以上の色を表現できるようになった。そのため、最近はかなりカラフルになり、部分的にも面によっても色が異なり、3段階だけでなく4段階のカラーパターンも増えている。
ライトアップの予定公式サイトの"TOWER LIGHTS"ページで確認できる。お目当てのライトアップカラーがある場合は、事前に公式サイトで確認しておこう!