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13世紀初頭に着工されたゴシックの大聖堂。3段で構成された端正な正面には、左右対称に2基の塔が建ち、外側のいたるところに施された彫刻がすばらしい。特に正面中央扉右側壁の4体の立像(受胎告知、聖母訪問)は、ゴシック最盛期の傑作といわれている。そのほか、正面の『微笑む天使』『マリアの従おつき者』『聖ヨゼフ』など、いずれも秀作。建物の平面設計図はよく計算され、完璧に近い左右対称だ。また、20世紀初めに行われた大修復にあたり、シャガールがいくつかのステンドグラスを寄進した。シャガールブルーが美しい彼の作品は、内陣中央の小祭室で見ることができる。
正面広場の一角にジャンヌ・ダルクの騎馬像がある。彼女はオルレアン解放後、シャルル7世にハッパをかけてランスに赴かせ戴冠式を行わせた。