キーワードで検索
遠くから見ても印象的なのが、左右非対称の2本の尖塔。正面向かって左のゴシック様式の塔は新鐘楼、右側のロマネスク様式の塔は旧鐘楼と呼ばれる。塔には、大聖堂内の側廊北側から上ることができる。「王の扉」と呼ばれる西側正面の扉を飾る彫刻は、12世紀ロマネスク芸術の傑作。円柱を飾る、長く引き延ばされた人物像の生きいきとした表情が何ともいえず魅力的だ。「シャルトル・ブルー」で知られるステンドグラスはどれも見逃せないものばかり。とりわけ正面入口から入って左にある『エッサイの家系樹(キリストの系譜)』と呼ばれるものは、ひときわ青の色が美しい。また、南袖廊近くにある『美しき絵ガラスの聖母』は12世紀のもので、1194年の火災による損傷を免れた貴重なステンドグラスだ。ステンドグラスの光は、訪れる時間によってまったく違った表情を見せてくれる。晴れた日に訪れ、たっぷり時間をかけて鑑賞したい。