カンポ・デ・クリプターナ

更新日
2022年10月10日
公開日
2022年10月10日
AD

唯一、列車で行ける風車のある村、カンポ・デ・クリプターナ。丘の上に今も残る10 基の風車の白が、青い空にアクセントを与えて美しい。そんな風景のなかにたたずんでいると、時間さえも忘れてしまいそうだ。ドン・キホーテはこの風車群を巨人ブリアレオと見間違え、槍を小脇に、愛馬ロシナンテにまたがって突進したという。彼をはね飛ばした風車は、心臓部ともいえる歯車をクサリで留められ、何の用も足さぬまま町をただ見下ろしている。 小さなカンポ・デ・クリプターナ駅を出たら、駅前の道を左方向に歩いていこう。いつしか道は緩やかに傾斜し、だんだん家が込み入ってくると道はふたつ3 つと分かれてくる。風車の標識に従って上へ上へと歩いていけば、やがて家並みの間から風車が顔を出してくれる。駅から徒歩20 分ほどだ。 ラ・マンチャに風車が出現したのは16 世紀中頃だという。この時代において風車は科学技術の粋だった。風車にはそれぞれに名前がつけられており、そのうちのインファンテInfante は、中へ入って粉ひきの仕組みを見学することができる。また、町から上がってくると一番手前のポヤトスPoyatos 内に観光案内所がある。

写真

  • 風車の内部が見学できる
  • スペイン広場に立つドン・キホーテ像
トップへ戻る

TOP