モネの家と庭園

更新日
2022年10月23日
公開日
2022年10月23日
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モネがジヴェルニーに移り住んだのは1883年、彼がまだほとんど無名だった43歳の頃。以来、86歳で亡くなるまでここで仕事を続けた。光と水に恵まれたこの地の風景が彼の才能を開花させたのだろう。モネの家の内部には、彼が集めた膨大な浮世絵コレクションが飾られている。どの部屋も彼好みの鮮やかな色調でまとめられ、さながら絵の中にいるよう。イエローを基調としたダイニングルームでは、食器も同じ色で統一されていてとてもモダン。1926年、彼が息を引き取った寝室は2階にある。四季折々の花が咲き乱れる庭園は、モネが自らの手で造り上げたもの。日本の影響を強く受けた太鼓橋の架かる池には、モネにとってかぎりないインスピレーションの源となった、あの『睡蓮』の花が浮かんでいる。『睡蓮』の連作は、パリのオランジュリー美術館(→P.205)に所蔵されているほか、マルモッタン・モネ美術館(→P.207)でも観ることができる。

写真

  • どの部屋も色調を大切にしてまとめられている
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