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この城を築いたのは、1515年 に 弱 冠20歳でフランス王となったフランソワ1世。即位 直 後 に 遠 征 し た ミラノで華麗なイタリアルネッサンス文化に触れ、フランス帰国後、さっそくシャンボール城の建設に着手した。
もともとは狩猟用の離宮として建てられたものだが、できあがった城館は、高さ56m、77の階段、282の暖炉、426の部屋をもつ、狩猟小屋としては桁外れの大きさ。もちろんロワール流域で最大の城だ。
この城の目玉といえるのが、天守の中央にある2重らせん階段で、人がすれ違わないで昇降できる巧妙な技術が用いられている。城の設計者の名は伝わっていないが、フランソワ1世が心酔しイタリアから呼び寄せたレオナルド・ダ・ヴィンチの発想が取り入れられていることは間違いないだろう。
シャンボール城の敷地面積は5440ha。これはパリ市の大きさに匹敵し、ヨーロッパ最大の森林公園となっている。シカやイノシシなどさまざまな野生動物が生息する森を散策するのも楽しい。また2017年には、失われていた18世紀のフランス式庭園が復元された。
タブレット型ガイド「イストパッドHistoPad」はタブレットをかざすと500年前のシャンボール城の姿を3Dで再現してくれる。日本語あり。料金 1台€6.50
3月下旬〜11月上旬、ブロワ駅前のバスターミナル(Gare SNCF)から、シャンボール城とシュヴェルニー城を巡回するバスが出る。このふたつの城は路線バスの便が悪いだけに便利。バスのチケットを見せると城の入場料が割引になる。往路はブロワ駅前発9:30、11:15、13:25、復路はシャンボール 発13:55、17:20(2019年 の 時刻)。詳細はブロワの観光案内所または下記バス会社のウェブサイトで。