更新日
2022年10月23日
公開日
2022年10月23日
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1496年、イタリア遠征時にかの地の洗練された生活に魅せられたシャルル8世は、画家、建築家、造園家、料理人、仕立て職人などあらゆる文化の担い手をイタリアから呼び寄せた。ただし、アンボワーズ城はすでに工事が進んでいたため、それほどイタリアの影響は感じない。当時は今の何倍も大きく華麗な王宮だったアンボワーズ城だが、現存するのはロワール川に面した巨大円塔ミニムの塔Tour des Minimesとそれに続く中央棟だけ。直径21mもある塔の内部は、馬や馬車でも上ることのできるらせん斜路になっている。
城壁内にある聖ユベール礼拝堂Chapelle St-Hubertはゴシックフランボワイヤン様式の傑作で、非常に凝った造り。シャルル8世がイタリアに心酔する以前にフランドルから呼び寄せた彫刻家たちの作品だ。堂内には、1516年にフランソワ1世に招かれてこの地に住んだレオナルド・ダ・ヴィンチの墓がある。

駅からアンボワーズ城までは……

約1kmなので歩けない距離ではないが、夏の暑い日は日陰がないのでつらいかもしれない。列車の時間に合わせてタクシーが待っていることもあるが、見あたらなければ駅で呼んでもらうといい。タクシーで駅からアンボワーズ城までは約5分。

写真

  • 礼拝堂の中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの墓
  • 聖ユベール礼拝堂の内部ⒸStevensFrémont
  • ロワール川を見下ろすアンボワーズ城ⒸL.deSerres
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