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2 度にわたって火事に見舞われ、創建時の建物は残っていない。中世に、今のゴシック調のものが完成した。
内部には、三本の剣が飾られた、聖トーマス・ベケット(1118 ?〜1170)が暗殺された場所が残っている。ベケットは、カンタベリー大司教(イギリスでは一番えらい聖職者)だったが、教会の力を制限しようとしたヘンリー2 世と対立。ヘンリー2 世の軽率な言葉がもとで、早まった4 人の騎士の手にかかってしまった。後に、世論を鎮めるために、ヘンリー2 世は、ベケットのお墓に謝りに行ったという。ベケットの死後、さまざまな奇跡が起き、彼の遺骨は不治の病を治すといわれるようになり、カンタベリー大聖堂を訪れる巡礼者の数は一挙に増えた。
数々のステンドグラスには、聖書のなかの話をもとにしたもの、王や聖人などが、美しく映し出されている。
また、ブラック・プリンス(黒皇太子)と呼ばれ、「百年戦争」で大活躍したエドワード王子もここに眠っている。