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孔子廟の隣にある廟で、実在した名医「保生大帝」を主神とし医学のご利益があるとされている。清代嘉慶10(1805)年創建。保生大帝は名を呉諱本といい、宋代に泉州で生まれた実在の名医である。建築は正殿の四方を回廊が囲む、重厚かつ華麗なたたずまい。
旧暦3月15日に開催される保生大帝の誕生祭は、台北三大祭りのひとつにも数えられている。式典のクライマックスで披露される伝統儀式「火渡り儀式」は、神輿を担いで火が付いた炭の上を歩くもので、モクモクと煙が立ち込めるなか顔色を変えず進み続ける様子からは強い信仰心が見てとれる。
また、当日は健康にまつわる神を祀っていることにちなみ、無料検診が行われたり歌劇や演劇の公演もある。祭りの時期に台北に滞在している場合はぜひ立ち寄りたい。