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ハティバ(現地語ではシャティバ)は、バレンシアから南へ約60km、オレンジ畑が広がる平野に位置する。人口2万9000人ほどの小さな町だが、バレンシア王国時代には首都バレンシアに次いで栄えた。町のシンボルは、山の上にそびえるハティバ城Castell de Xàtiva。鉄道駅から歩くと1時間ほど、タクシーだと片道€11。18世紀にフェリペ5世によって破壊され、現在は城壁や教会などの遺構があるのみだが、ここから見るハティバの町と周辺のパノラマがすばらしい。 またハティバは、ボルジア家出身のふたりのローマ教皇、カリストゥス3世とアレクサンデル6世が生まれた町として知られる。旧市街にはアレクサンデル6世の生家跡Casa Natalicia delPapa Alejandro VIや、洗礼を受けた教会が今も残る。このほか、正面にふたりの教皇の像が立つ大聖堂La Seoとその向かいにある16世紀建造の病院、のんびりとした風情が漂うメルカード広場Plazade Mercadoなどに寄りながら、細い道が入り組んだ旧市街を散策するのも楽しい。