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ウェストミンスター寺院Westminster Abbeyと勘違いしちゃった、というのはよく聞く話。しかし、わざわざ見に行っても損はない、一見の価値があるカトリック教会。ヴィクトリア駅から東へ徒歩5 分、右側に赤れんがでできた高い塔(鐘楼。約83m)をもつ教会が現れる。それがウェストミンスター大聖堂だ。赤れんが造りの理由は、ウェストミンスター寺院と別のスタイルにするべく、イタリア建築からヒントを得ているため。
中に入ると、荘厳なムードに威圧されて思わず黙り込んでしまう。壁と天井一面を覆っているモザイク画は、100 種を超えるさまざまな大理石で造られた芸術品。英国カトリック教会の総本山だけあって、敬虔なクリスチャンが絶え間なく礼拝に訪れる。その祈りをささげる姿を見ていると、クリスチャンでなくとも、しばし観光気分を忘れてしまいそうだ。1982 年にはローマ法王ヨハネ・パウロ2 世Pope John Paul Ⅱがここでミサを行った。宝物を集めた常設展“Treasures of Westminster Cathedral” にも立ち寄ってみたい。
祭壇に向かって左側には、塔の頂上に昇るエレベーターがある。ヴィクトリア駅はもちろん、バッキンガム宮殿、国会議事堂、遠くはセント・ポール大聖堂まで見渡せる。