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ラーマ1世により建立された王室寺院。1807年から完成まで27年の歳月を要した。広い境内の中央にある礼拝堂に安置された大仏は全高8m、幅6.25m。ラーマ1世がスコータイのワット・マハータートからバンコクに運ばせたものだ。この仏像の台座には、1946年に崩御したラーマ8世の遺骨も納められている。ワット・スタット正面に建つ赤い鳥居状の建造物はサオ・チン・チャーSao Ching Chaと呼ばれている。奇妙な形をしているが、これはヒンドゥー教のシヴァ神にささげるために造られた大ブランコの支柱。高さ約21mで、ワット・スタット建立に先駆けて1784年、総チーク材で造られた。1935年以前は、毎年旧暦2月にバラモン教の司祭4人がここにつるされた船のようなブランコに乗り、大きく揺すって船の先端にあるお金入りの袋を口で取るという行事を行っていた。しかし、墜落して死亡する司祭があとを絶たず、ラーマ7世によって中止された。