アナンタ・サマーコム宮殿 (旧国会議事堂)

更新日
2022年10月20日
公開日
2022年10月20日
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並木の美しいラーチャダムヌーン・ノーク通りRatchadamnoen Nok Rd.の突き当たりに、堂々とそびえ建つ大宮殿。1907年にラーマ5世の命により着工され、1915年ラーマ6世の時代に迎賓と国家行事用の宮殿として完成した。大理石寺院として名高いワット・ベーンチャマボピットと同素材のイタリア産大理石を外壁に用い、モダンな彫刻が施されている。建築物と周囲を取り巻く庭園は、華麗なルネッサンス様式で統一され、まるでヨーロッパの都市に迷い込んだかのような錯覚さえ起こさせる。さらに内装やドーム状になった天井部分にもラーマ6世までの歴代王をたたえるフレスコ画が掲げられ、凝った造りとなっている。この絵は洋風のタッチでタイの風俗が描かれており、イタリア人画家のガリレオ・チニの作品を見初めたラーマ5世が、彼をバンコクに呼んで描かせたもの。

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