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新築のお堂に安置されている黄金の仏像で名高い寺院。この仏像は、高さ3m、重さ5.5t、純度60%の金で鋳造されている。もともとは市内の廃寺に置かれていたこの仏像、ワット・トライミットに移転が決まるまでは全体が漆喰で覆われていた。1953年の移転の際、クレーンでつり上げたもののあまりの重さに作業がはかどらなかったため、外に置き去りにされて雨中にひと晩さらされてしまった。翌朝再び作業を開始しようとした関係者は、雨で剥がれた漆喰から金色の光がのぞいているのを発見。漆喰を剥がしてみると、中からまぶしく輝く黄金の仏像が出現した。ビルマ軍の略奪を避けるために漆喰で覆われていたと思われる黄金の仏像は、こうして長い眠りから目覚めたのだった。この逸話に御利益を感じるのか、東南アジアのみならず中国本土からも、毎日大勢の中国人が参拝に押し寄せる。