道禾六藝文化館

更新日
2023年1月8日
公開日
2023年1月8日
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日本統治時代から刑務所があった敷地の一角に残された日本式建築群。2006年に火災により損傷を受けたが見事に修復され、2011年より中国古来の「六藝」の思想を生かした教育の場として利用されている。中心にある建築は、日本統治時代の1937年に建てられた台中刑務所演武場。監獄官や警察官が日常の鍛錬のため、ここで武道に励んだ。れんが造りの建築で一部が木造、入口上部には「武」の文字を描いた装飾が見られる。現在は「惟和館」と名づけられ、おもに剣道場として使われている。演武場の隣と裏側には、再建された日本式建築がある。隣のかつてサロンだった建築は「心行館」となり、茶道や囲碁、水墨画などの教室に使われている。雰囲気のいい茶館として、一般にも開放されている。樹齢100年の榕樹を挟んで裏側にはかつての宿舎が立ち、「傳習館」と名づけられて書道や弓道などの教室として、またギャラリーとしても利用されている。かつて修練の場だった日本の建築が、現代台湾で再び心身を鍛える場としてよみがえったことに感銘を受ける。

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