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コルドバから北西へ約8kmの所に位置する、イスラム統治時代の遺跡。後ウマイヤ朝の時代にアブド・アッラフマーン3世が、離宮都市としてアサアラ妃のために936年に着工させた。モスク、王城、王の間、庭園などを建設したものの、後ウマイヤ朝の内紛によって11世紀に破壊されてしまう。長年廃墟になっていたが1910年代に発掘や修復作業が始められ、現在では復元された馬蹄形アーチの建築物など、宮殿都市の遺構が見学できるようになっている。周囲はオリーブ畑が広がり、イトスギなどが立っているが、かつてはアサアラ妃が好んだシエラ・ネバダの山々の雪にちなみ、庭園に白い花が咲くアーモンドの木が植えられていたそうだ。