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1961年に完成した1号館には、1956〜1957年に行われたタイ芸術局による調査で収集された古美術品がおもに展示されている。1階はドヴァーラヴァティー、ロッブリー、ウー・トーン、アユタヤー時代の仏像が中心。ほかにワット・プラ・シー・サンペットのモンドップ(経蔵)にあった、剣を持つ神を描いた扉など、すばらしい木彫りの数々もある。
2階には同じ調査でワット・マハータート、ワット・ラーチャブーラナから発見された宝物を展示する部屋がある。ワット・マハータートの部屋には仏舎利があり、金と宝石と木で作られた7層のストゥーパ型の小箱に納められている。またワット・ラーチャブーラナの部屋には金や宝石で作られた数々の装飾品のほか、王位の印、仏像などが展示されている。
さらに各部屋の外には、アユタヤーの寺院で発見されたアユタヤー、ロッブリー、スコータイ各様式の奉納板が展示されている。1970年に完成した2号館は1号館の裏側にあり、ドヴァーラヴァティーからチャクリー朝(現王朝)にいたる、各時代のタイの仏像を年代別に展示している。