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王宮跡から北西へ2〜3kmの水田地帯にそびえ立つ、「黄金の山」という意味の名をもつこの寺院は、1387年に5代王ラームスワン(2代王と同じ人物)によって建立された。バンコクのワット・スラケート(ワット・サケット)のモデルになったという、高さ80mはあろうかというチェーディーがひときわ目を引く。ビルマ占領下でビルマ様式に改築されてしまったが、その後20代王ナレースワンによってタイ様式に建て直されたとされている。
1956年には仏暦2500年記念として、最上部に2.5kgの黄金の珠が取り付けられた。しかし盗難に遭い、今あるのは金メッキ。チェーディーの基部は12角形で50m四方はあり、石積みなのはアユタヤー後期の様式。塔は3層に分かれ、それぞれの部分に幅2mほどの回廊がある。この回廊には四方から階段が設けられており、最上段の回廊まで上がれるようになっている。最上段からは遠くアユタヤーの町も見渡せる。絶好のサンセットポイントとして、日没時には観光客でにぎわう。