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第2次世界大戦中に日本軍によって建設された、バンコク郊外のノーン・プラードゥックとビルマ(現ミャンマー)のタンビュッザヤを結ぶ全長約415kmの鉄道路線。当時、日本軍は多数の連合国軍捕虜や現地の人々を使役してこの鉄道を建設したが、劣悪な環境と過酷な労働のため、疫病や栄養失調などによる死者数は膨大な数に上った。海外では「Death Railway(死の鉄道)」とも呼ばれている。
戦後、ミャンマー側の全区間と国境からタイのナムトックまでの線路は撤去されたが、タイ側で残された一部の区間では現在も列車が運行されている。カンチャナブリーからナムトックまでは片道2時間30分程度。緑豊かな風景や川沿いの絶景を車窓から味わえる。途中には後述の「クウェー川鉄橋」をはじめ、カオプーン駅近くで垂直の岩壁の間をすり抜ける「チョンカイの切り通し」や、川沿いの断崖沿いに続く約300mの「タム・クラセー桟道橋(アルヒル桟道橋)」などの見どころがある。