キーワードで検索
カンチャナブリーの北西約80km、泰緬鉄道建設の際最も困難を極めた場所。熱帯のジャングルを切り開き、山を崩し、岩は爆破して前へ前へと線路を敷いていった。現在ではオーストラリアとタイの商工会議所が共同で建てた博物館と、線路跡が保存されている。1998年4月にオープンした博物館には、第2次世界大戦中日本軍の下で働かされた連合国軍捕虜、特にオーストラリア人に関する資料、またヘルファイア・パスでの鉄道建設に関する資料などが展示されている。展示室から出て左の階段を下りて小道に沿って歩くと、ヘルファイア・パスに出る。線路の幅だけ空間があり、両側は垂直に岩壁が立つ切り通し。数mだけ残された線路と枕木が、当時の名残をとどめている。ヘルファイア・パスへは徒歩約10分。そこからかつての線路沿いに、途中いくつかの切り通しを抜けて歩ける片道4kmほどのウオーキングトレイルが続いている。