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1984年に偶然発見されたこの遺跡は、ラーンナー・タイ王国最初の都だった。18世紀初頭に洪水の被害を受けたため放棄されたと考えられており、発見されるまでは伝説のみが言い伝えられていた。1.5mほどの地下から数々の寺院の遺構が発掘されている。都を押し流したこの洪水はピン川の流れを変えてしまうほど激しいもので、古い流れの跡がウィアン・クム・カーム遺跡群の中に残っている。全体では東西約8km、南北約6kmの範囲に広がっており、往事の様子がうかがえるのは一部。城壁と堀に囲まれた遺構があり、現在残っている4つの寺院を除いて21もの寺院跡が確認されている。