更新日
2023年1月29日
公開日
2023年1月29日
AD

高雄市街地から車で約1時間。台湾海峡に面した東港は、台湾有数の漁港の町で、特にクロマグロの水揚げ量の多さで知られている。

市街地の南に鎮座する東隆宮は王爺を祀り300年余りの歴史を刻むこの町のシンボル。一方、東港の西南沖に浮かぶ小琉球への船が、市街地西端の東港旅客戦ターミナルから出ており、西に隣接する華僑市場は新鮮な刺身をはじめとする海産物を求める観光客でにぎわう。

東港の歩き方と見どころ

新鮮な刺身を堪能しよう

お昼ごろから営業を始める華僑市場で新鮮な刺身とサクラエビ炒飯のランチを楽しみたい。華僑市場から東隆宮へ向かう途中の新生一路には、造船所があり、職人たちが船を修理する港町ならではの光景を見られる。

南台湾の王爺信仰

台湾全土で信仰されている公開の守り神といえば媽祖だが、漁村の多い台湾南西部では、王爺信仰も根強い。
王爺は媽祖と同様、海難事故で死亡した実在の人物を神格化した道教の神で、疫病の神、転じて病気治癒、航海安全、豊漁に霊験のある神として信じられている。王爺は千歳ともよばれ、東隆宮で祀られている温府千歳のほか、池、朱、呉、李姓などの王爺もいる。南台湾に多い「代天府」は李、池、呉、朱、范姓の王爺を祀る廟である。

3年に1度行われる王船祭は、道教の最高神である玉皇大帝より派遣された王爺を王船に迎え、7日間かけて町中を巡回し、8日目に海岸で大量の金紙とともに王船を焼く。船を焼くことによって疫病や災いを取り除くことができると考えられている。

トップへ戻る

TOP