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1411年にギルド(中世の同業組合)の統治の中心として建設された。ロンドン大火災と第2 次世界大戦でダメージを受け、現在は特別行政地区シティを動かすコーポレーション・オブ・ロンドンCorporation of London のオフィスの一部として、近代的なビルの中にはめ込まれたような形になっている。1439 年完成当時のものは中世風のポーチと壁、地下礼拝堂のみ。中世の雰囲気そのままのグレイト・ホールGreat Hall では、今でも市長Lord Mayor の晩餐会や講演会、定例の市議会Common Council が開催されている、いわばシティの国会議事堂。まだまだ現役でがんばっている。昔は裁判所としても使われ、ロンドン塔で処刑された「9 日間の女王」レディ・ジェーン・グレーLady Jane Grey がここで判決を受けた。ほかにも多数の有名人の判決記録が飾り板に残されている。
また、ここにある最初の公共図書館は、版画やロンドンの地図のコレクションで有名。広場東側のギルドホール・アート・ギャラリー(Guildhall Art Gallery)には、16 世紀からの市長や王室関係者の肖像画、18・19 世紀の絵画など、ギルドホールとシティの所有するコレクションを公開している。イベントなどにより閉館することもある。ウェブサイトなどで事前に確認を。