セビーリャ大聖堂とヒラルダの塔

更新日
2023年1月17日
公開日
2022年12月13日
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1401年に開かれた教会参事会で、「後世の人々が我々を正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」と建設が決定。それまであったモスクを改装して、約100年後の1519年に完成した。ヨーロッパの聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模を誇る。

内部には、セビーリャの守護聖母が祀られている王室礼拝堂、15世紀の聖歌隊席、金色に輝く祭壇衝立、コロンブスの墓など、見どころが満載。またサン・アントニオ礼拝堂にはムリーリョの『サン・アントニオの礼拝』、サン・ペドロ礼拝堂にはスルバランの『無原罪のお宿り』が飾られている。

セビーリャのシンボルであるヒラルダ(風見)の塔は、12世紀末に建設されたモスクのミナレット(尖塔)を鐘楼として転用したもの。アラベスク模様の壁面などはそのまま残し、16世紀にバルコニーや鐘、ブロンズの女神像などが付け加えられた。塔の内部にはらせん状のスロープがあり、高さ約70mの展望台に上るとセビーリャの町を一望することができる。

そのほかの見どころ

コロンブスの墓

15世紀にスペインを構成した4つの王国(カスティーリャ、レオン、ナバーラ、アラゴン)の王の像が棺をかついでいる。

祭壇衝立

内陣の後ろに置かれた高さ20mの木製衝立。黄金で塗られ、キリストと聖母マリアの生涯が45の場面に描かれている。

ヒラルダの塔

モスクのミナレットとキリスト教の鐘楼が見事に融合。高さ約98mの頂上には、女神の風見像が据えられている。

写真

  • オレンジの中庭からヒラルダの塔を見上げる
  • 袖廊にあるコロンブスの墓
  • モスクのミナレットとキリスト教の鐘楼が融合したヒラルダの塔
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